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経験したからこそわかること

 ”お金を借りる”
 たとえ親から借りるとしても、あまり良い気がするものではありません。借金を背負うことになりますものね。
 私は一度だけ、親にお金を借りたことがあります。何十万単位という大金です。何か自分で作ったものを世に出したいと思っており、作家を夢見ていました。

 ある時、某出版者から共同出版の話がありました。出版社と私とで出版費を負担して本を出版するという企画でした。今思えば、もったいないお金を使ってしまったなぁという感じです。後悔しているとまではいいませんが、内容に比べて痛い出費でした。
 共同といっても、金額からすれば自費出版みたいなものです。ちゃんと店頭にも一定期間は並んだのが、自費出版との違いでしょうか?印税も一応ありましたが、ほんの少しです。成功するのは、ほんの一部の人ですね。
 「何かを創る」ということに関しては、まだ諦めていませんが、こんなにお金が必要なことにはもう手を出さないようにしようと思いました。
 親へのお金の返済は、現金という形でのやり取りはしていません。結婚する時に、その出版で借りたお金を”結婚資金であげた”ということにしてくれました。
 親から借りると利息もつかないし、こういう配慮もしてもらえるし有り難いですね。
だからこそ、逆においそれと借りれるものではありません。
 お金は生きていくために大切なものです。しかも、今はもう気ままな独り暮らしというわけでもありません。お金の使いどころを見極めて、賢く使わなければいけないと思っています。これも親から借金したという経験があればこそ。この経験をしたからこそ、今このように考えることが出来るのだと思っています。何事も経験を無駄にしないこと。これも大切なことですね。

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